数学嫌いリーマンのAI雑記

AI、IT、資格とか。

【資格】AI初心者にオススメの資格はITパスポートよりも「基本情報技術者試験」

 

これからAI技術を武器にしていきたい...でも何をどう勉強すればいいかわからない...そんな方は資格を取ることをオススメします!

本記事では、AI初心者が合格するべき試験である「基本情報技術者試験」についてまとめました!



そもそも資格は必要?

 「資格なんてハリボテ」「資格とる暇があるなら実際に動かしてみるべき」...

そう思う方も多いでしょう。その意見も一理あります。資格のゴールはあくまで「証明書の取得」であり、「実用技術レベルのアップ」ではないからです。

しかし、特にIT系の資格については、AI初心者の取得価値が高いといえます。これから、その理由について説明していきます。

AIの適用可能性を考えやすくなる

 AI技術は、対象に適用して初めて効果を発揮します。逆に言えば、技術を持っていても、適切な場面に適用できなくては意味がありません。
例えば「自宅に人検出ができるカメラを設置して、外出先でもスマホで常時監視可能な防犯カメラにしよう」と考えたとします。

この場合、「人検出ができるカメラ」はAI技術を使って実現できるかもしれません。しかし、以下のような問題が発生します。

・カメラのデータをどうやって送信する?
・送信できたとして、セキュリティは大丈夫?
・人を検出したかどうか、いちいち情報をチェックしなければならない?通知とか出せない?
スマホの通知ってどうやって出すの?
...

と、AIでは解決できない様々な問題がでてきます。これらはすべて「ITに関する課題」です。

そんな時、ITに関する幅広い知識を持っていれば、その場で解決はできずとも解決の糸口はつかめるはずです。資格(特に基本情報技術者試験)は、その幅広い知識を網羅しています。

 これが、資格が必要な理由です。

なぜ基本情報技術者試験

 資格の必要性については上で説明したとおりです。では、なぜ基本情報技術者試験なのでしょうか。

その理由はズバリ、
・国家試験であり、就職時、転職時、社内でのアピール時に使えるから
・IT関連全般の知識を勉強できるから
・上記メリットの割に、難易度が(比較的)高くないから

です。

それぞれについて、更に詳しく説明していきます。

基本情報技術者試験は国家試験

 基本情報技術者は国家試験です。国家試験には一定の信頼性があるため、勉強で得た知識のほかに、他人へのアピールの武器を増やすことができます。

IT関連全般の知識を勉強できる

 IT系の幅広い知識が求められる資格はそう多くありません。信頼性の高い国家試験に関していうと、IT関連の試験は以下のような構造になっています。

ITに関する国家試験

図を見ていただくとわかるように、ITの専門知識を幅広くカバーできる試験は「基本情報技術者試験」と「応用情報技術者試験」の二つだけであることがわかると思います。
IT系の資格としては「ITパスポート」が有名ですが、ITパスポートは図の通りITの一般知識しか習得できないので、AIを武器にしたければ不十分であると言えます。

難易度が低めなのは基本情報技術者試験

 上で説明した通り、ITの専門知識を幅広くカバーできる試験は「基本情報技術者試験」と「応用情報技術者試験」の二つです。この二つのうち、どちらを取得すれば良いのでしょうか。

結論から言うと、初心者は二つとも取得した方が良いです。しかし、名前の通り、「応用情報技術者試験」は難易度が高めです。よって、まずは「基本情報技術者試験」の取得を目指すのが良いでしょう。

基本情報技術者試験の日程、勉強時間は?

日程、試験時間、受験料

 基本情報技術者試験は、2022年現在「CBT方式」という試験方式を採用しています。これは、特定の日に一斉に試験を実施するのではなく、任意のタイミングでPCを使用して受験できるというものです。

しかし、任意のタイミングと言っても、1年中受験できるわけではなく、おおよそ次の2期間に分けられます。

【受験できるタイミング】

<上期>
4月上旬~5月下旬(受験申込:3月~5月中旬)

<下期>
9月上旬~11月下旬(受験申込:8月~11月中旬)


試験は午前、午後に分かれており、それぞれ2時間半の長丁場です。午前は基本知識を、午後は応用知識を問う形式となっています。
また、受験手数料は7500円です。少し高いので、一発合格を目指しましょう。

合格ラインと勉強時間

 勉強時間は、IT系の初心者であれば約3か月と言われています。これは、毎日1~2時間程度勉強する場合の想定です。

これだけ見ると、「やっぱり大変じゃないか...」と思うかもしれません。しかし、これはかなり余裕を持たせた設定で、実際にはもっと少ない勉強量でも合格する可能性は十分にあります。

基本情報技術者試験の合格ラインは6割です。対して、想定勉強量は余裕を持たせて8割取得を前提としています。よって、ギリギリでもよければ1.5~2か月程度でも十分合格できると言えます。

合格だけが目標じゃないので、時間はしっかりとろう

 冒頭でも述べた通り、本記事で目標としているのは「基本情報技術者試験の合格」ではなく「AI技術適用のための幅広い知識の習得」です。

目的を達成したければ、8割と言わず満点を狙うつもりで勉強しましょう。きっと素敵なAI生活が待っているはずです。

まとめ

 今回の話をまとめると

・AI初心者はITに関する幅広い知識を身に着けるべし

・幅広い知識を身に着けるために「基本情報技術者試験」を受けるべし

・合格ではなく、満点を目指して勉強すべし

となります。